自分の最近の記事を見たところ、職場の話がほぼぼほで「あぁ」ってなりました。
それくらい職場にいるんです……昨日も夜勤明けなのに夜までいたし……明日は宿直だからあさっての夜まで帰れないし……ワーカホリックなんでしょうか。ほんとにマジで10日でいいから連休がほしいです。北欧に行きたいです。ノルウェーのフィヨルドで好きな本を読みたい……
ビッキー・ホリディです。
そんなわけで今日の休みは寝て終わりかなと、昨日の時点で諦めていたし、なんなら休日出勤の可能性もあったのですが、わりかし元気だし、出勤もないしで、無事に午前中は宅配便を受け取り、午後は紀伊国屋本店に行ってきました。
ほんとはアルチンボルド展に行きたかったのですが、今日は土曜日ということでやめました。ただでさえ人混みが嫌いで美術館の人混みとか最悪です。絵を観に来たのに人を見てるとか、なにがしたいのかって感じです。
紀伊国屋も混んでましたが、まあ、許容範囲です。新本格ミステリ30周年のフェアをやってました。ミステリ小説ってまったく読まないので、これを機にと眺めていてもいまひとつピンとくるものがありませんでした。京極夏彦とか読んでみようかなあとか思ったんですけどね。
京極夏彦とアガサ・クリスティーのオススメと、ほかになにかミステリでオススメがあれば教えてください。興味はあるんですが、とっかかりがなくて。当方、江戸川乱歩は多少読みました。孤島の鬼が好きです。昔、怪人二十面相のシリーズは全部読みました。そんな感じです。
SFのコーナーも見るんですけどね。何冊か読んだんですが、設定が難しい上に話も難しい。まあ、それらは比例関係にあるのはわかってます。『華氏451度』は面白そうだなと。買わなかったんですけどね。昔読んだ『トリフィド時代』はなんとなく面白かったです。
一回りして、買ったのは
オマル・エル=アッカド『アメリカン・ウォー』
パトリック・ジュースキント『香水』
の2作品。海外の作品のほうがなんというか、ダイナミックですよね。いろいろと。物語はもちろん、設定とか構想とか。日本の作品は、もちろん日本語で書かれているので作家の文章を楽しむにはいいのですが、いかんせん、文章で勝負している作家が少ないように感じます。なんか、そこらへんの時事問題を適当に拝借して、なんの思想もなく、何人か人を殺して、悲しいだの悔しいだの。そんなんばっかです。あとは恋愛ね。で、帯に「泣ける」とか「衝撃のラスト」とか。マジで、そういうのはごく控え目に言って死ねとしかいいようがありません。
その点、伊坂幸太郎はすごいですね。ストーリーテリングはもちろん、文章にも凝っていて。あんなに大物になったのに常に新しい可能性を模索しているのが本当にすごい。『あるキング』を読んだときはニヤニヤしました。「これ、読者に喧嘩売ってるだろ」って思ったので。『ゴールデンスランバー』も良くも悪くも読者を裏切ってますよね。そこらへんのドライな部分と、エンターテインメントに徹している、そのバランスが、もう、ね。僕のなかでは存命の作家で2番目に好きです。
1番は村上龍。
この人はどこまでいっても、あくまで文章、日本語の可能性を突き詰めていっています。
昔の『エクスタシー』では最後100ページ、だんだんと改行が少なくなり、句読点が少なくなり、最終的に長い長い1センテンスを句読点なしで書いて終わらせるという。あと、「」←が少ないですよね。地の文を大切にしているのも素晴らしい。
最近(文庫本では、ですが)では『歌うクジラ』。主人公は常に動き続けている。となると、その移動している描写をしなければならない。なおかつ、情景、心情、設定などの描写もしなければならない。これは至難の業です。村上龍にしかできないことなんじゃないでしょうか。それに加え、SFのエッセンスもあり、読み応えは抜群にあります。なので『オールド・テロリスト』の文庫を早く出せ。エッセイ書いている暇に出せ。いますぐ出せ。
村上春樹は、もう、ジャンルとして「村上春樹」ですからね。変な話、惰性で書けるんじゃないかみたいなところはあります。それをしないのが村上春樹なんですけど。
ちなみに死んでいる作家を含めると、一番好きな小説は安部公房『燃えつきた地図』です。これは本当に推していきたい。1冊だけ選んであとは全部処分するってなったら、間違いなくこの本を選びます。チャールズ・ブコウスキーも好きですが、安部公房には及びません。
……小説の話になると長くなりますね。
あ、あと今日、Amazonで六法全書と法律用語辞典をポチりました。法律をちょっと学んでみようかと。別に資格取るとか、そういうんじゃなくで。
で、六法のそれぞれの入門書もあったので、それらは欲しいものリストに入れておきました。
いま哲学とコンピュータの本を読んでいて、それだけでキャパオーバーな感は否めなせんが、がんばります。最終的に哲学では社会学の本も読みたいです。コンピュータはAIについても読んでいきたいと思っています。……ゴールが見えねえ……
いやあ、ほんとに、仕事が過去最悪に忙しいので、なかなか本が読めずにストレスは溜まりまくりです。長編も書きたいし。
ほんとは仕事は6割くらいのエネルギーでやっていきたいんですけどね……そうもいかなくて。