Twitterで最近見かけるフレンズってなに!?レベッカが今更どうしたの!?クラスタってなに!?クラスター爆弾なら知ってるけど!
だんだん時代に取り残されていく感がすごいです。最近。
ビッキー・ホリディです。
あと、SIMフリーとか。安いのはいいことだけどよくわからん。僕の股間の格安SIMも(←ここでバックスペースキーにそっと指をやる)
なんやかんや3年くらい一緒に仕事をしている職場の後輩から、仕事中に「なんか、ビッキーさんとシフトが一緒だと緩みます」って言われました。
僕 「いや、ちゃんとやれよ」
後輩「なんていうか、焦らなくてもいいか、みたいな。時間内に終わればいいかな、みたいな」
僕 「……まあ、焦ってもいいことないし、それはいいんじゃない?」
後輩「だから、自分のペースでできるんで、気が緩みます」
僕 「ふうん。てかそれさ――」
後輩「はい?」
僕 「褒めてんの?けなしてんの?」
後輩「褒めてるんですよ!」
なんだか釈然としませんが……僕は、なんていうか、もっと威厳のある、尊敬される先輩でありたかった……それを面と向かって「気が緩む」とか言われるなんて、僕はいつから道を間違えたのでしょうか。
でもまあ、僕も僕で仕事中、そんな緊張感持ってやってないっていうか……マイペースでやってるので、なにも言えません。
昔、めちゃくちゃ忙しいフロアにいたころ、みんなバタバタと仕事に追われて、サービス残業は当たり前、休憩もろくに取ってない、って中、僕はノホホンと仕事をしてました。残業もたまにするくらいで、ほとんど定時で帰ってました。もちろん、仕事はちゃんと終わらせて。
そのときにいた先輩に「ビッキーだけ流れてる時間が違う」と言われました。忙しいフロアだったんで、やっぱりみんなピリピリしてるんですよ。なのに僕だけノホホンとやっていたので、たぶんそう見えたのでしょう。でも、僕だって急いでいないわけじゃなかったですし、それなりに大変だったんですが、そのへんはあまり評価されなかったみたいです。
ピリピリしてんのも嫌だったんで、「あとはやっておくんで休憩行ってください」とか「それ、あとで一緒にやるんでもうあがってください」とか、なるべくほかの職員も早く帰れるようにと思ってやっていたのですが、言われたのは「あいつはちゃんと仕事をしない」とか、まあ、手ぇ抜いてるみたいな風に言われたんですよ。向こうからすればクソ忙しいのに他人の仕事まで手が回るはずがないといったところでしょうか。
そんでもって僕だけ定時で帰るもんだから、手を抜いているとさらに思われて。僕もそれはわかってたんですが、だからつって無駄に残業しても手当てなんかつかないし、そもそもやる仕事ないしで、しれっと帰ってたんです。
そしたらまあ、嫌われる嫌われる。気にしないようにしてたんですが、やっぱり積もるものはあって、我慢の限界で、ちょっとしたはずみで一回当時のリーダーにブチギレて、公衆の面前で怒鳴り散らしたことがあるんです。そのあと上司から説教を受け、次の日にそのリーダーに謝罪してと。
拍手返事でも書きましたが、僕は人からの評価が両極端なんですよ(典型的なB型ですね)。気に入られるとすごくよくしてくれますし、嫌われるととことん嫌われる。なんでかは知りませんが。
上司は僕のことをまだ僕が箸にも棒にもかからないころから「ビッキー君なら大丈夫でしょ、完璧でしょ」と認めれくれて(「大丈夫じゃねえから相談してんだろが」と当時は思いましたが)、僕が入ってすぐからお世話になってる先輩からは「俺が人として認めてんのはここじゃ全然いないけど、ビッキーはそのうちに入ってるよ」と言われて、その先輩からは「ビッキーのやり方は確かに評価が分かれるよなあ。俺はそれでいいと思ってるけど」と言われました。
僕は上司やその先輩がいいって言ってるし、まあいいかといままでやってきました。
で、その集大成がきっと↑で書いた、後輩からの「気が緩む」発言なんだと思います。
介護というと汚いとか大変とか重労働とか給料が少ないとか、悪評ばかりです。施設なんて姥捨て山みたいな認知ですし。
でも「汚い」以外はあまり的を射ているとはいえません。まあ、確かに給料は多くはないですが。でも少なくもないとは思います。地方に行くとまた違うのかもしれませんが。
大変というのも、僕からすれば大変じゃない仕事なんてないだろと。
重労働というのもちょっと違います。実際は力なんてろくに使ってません。むしろ力任せでやると利用者も職員もケガをします。人を抱えることが多いので重たいとか、大変だとかと思われがちですが、それはそれなりのメソッドがあるので、コツをつかめばヒョイとできます。
姥捨て山って考えも、確かにそんな感じで施設に放り込まれる利用者もいます。僕は特別養護老人ホーム(特養)で働いているので、重度の認知症、身体障害を抱えた人を受け入れているところなのでなおさらです。
確かに言いようによっちゃ姥捨て山ですが、だからといって職員もそういう認識であるわけではありません。介護の理念のひとつに「人間としての尊厳の尊重」があります。最後までその人がその人らしく生きていけるように手助けするのが仕事です。施設に預けるというのも、その観点からいえば決して悪い選択肢ではありません。
自宅での介護じゃ事故のリスクが高すぎるし、家族の負担も大きすぎます。これでは尊厳もくそもあったもんじゃありません。それならば施設に預けて、本人は安心安全に過ごし、家族は介護の負担から解放されてより充実した人生を送る、と考えれば施設に預けるイコール捨てるということではないと思います。
現実、面会もまったくない、日用品も揃えてくれない、そんな家族もいるにはいます。「もう自分たちには関係ない」といわんばかりの家族もいます。しかし、僕はそれでも施設に入ってよかったなと思うんです。施設を姥捨て山のようにしか考えていない家族に介護をさせていたままでは、人間としての尊厳なんて無に等しいからです。最悪、ネグレクト(介護放棄)で死んでしまうことだってありえます。
この仕事をしてしばらくするまでは、「こんなところに入れられてかわいそうだな」とか「安楽死させればいいのに」とか、そう思っていました。尊厳死なんて概念もありますし、いっそ死んだほうが人間としての尊厳が守れるんじゃないかと。
でもいまは反対の考えです。家族だけの力では守れない尊厳を、自治体や施設が加担して守っていくべきだと思います。病気で苦しいのをモルヒネを打って生かせるのはまた別の問題で、その点では尊厳死も選択肢のひとつなのではとは思いますが、こと介護においては安易に死を選ぶべきではないと思います。
介護がつらくて親や配偶者を殺してしまうということがありますが、それをさせないために施設があります。端的にいえば「早く死んで楽にしてくれ」と家族が思わないように、つまりは家族が肉親を嫌いにならないために施設はあります。利用者の尊厳はもちろん、家族の人生も守るのが介護士の仕事だと思っています。
と考えれば、バタバタと忙しく走り回るよりは、落ち着いてゆっくりと仕事を片付けていくほうがいいと僕は思います。忙しいと精神的に余裕がなくなり、ちょっとしたことでイライラするようになります。それは利用者にとってもいいことではありません。イライラして、認知症でトンチンカンな行動をしているのを見て大きな声でそれをやめさせる(やめさせることは間違いではありません。放っておくと危険なので。でも、大声を出すのは違うと思います)、利用者はもちろんわけがわかっていないので、大声を出されたことでテンパって、余計にわけがわからなくなる(これを「不穏」といいます)、そしてまたそれをやめさせる、と無限ループです。これでは終わる仕事も終わりません。
さらにいえば走り回るのも僕はどうかと思います。周りでそうバタバタされては落ち着いて過ごすこともできません。つまり不穏になる種になります。
介護の仕事って不思議なもので、あくせくと働くよりもノホホンと働いていたほうがパフォーマンスが上がるんです。面白いですよね。自分の精神衛生上にもそちらのほうがいいですし。
それに気づいてからは仕事がかなり楽になりました。でもこれは言ってもあまり通じないので、新人や後輩に教えるときくらいにしか言わないんですが。
その代わりに気づいてもらおうと、焦ってイライラしている職員の仕事を手伝って余裕を作ってあげたり、さっき書いたように僕が残りの仕事を引き受けて休憩を取れるようにしたり、定時で帰れるようにしたりとしています。
……というとなんだかカッコいいですが、僕も僕で家に帰ってから「やべ、あれやるの忘れてた!」とか、そんなことが多いのでお互い様なんですが。
そんな感じで仕事をしているので、僕はあまり仕事をしている感覚がないんですよね。やることはやってるのですが、なんていうか、気持ちとして。仕事というと、新卒で入った会社みたいな、バリバリと営業をかけたり、会議でディスカッションをしたり、プレゼンしたり、なんかそんな感じなので。まあでも、それでもちゃんと給料はもらえているので、幸せな人生だなと思います。
そうはいえ、大変なときは大変ですけどね。老衰でもう間もなく、という人を看取ったり、体調が急に悪くなって死にそうになったり、置いてあった石鹸を食べちゃったり、自分の排泄物を食べちゃったり、歩けないのに歩こうとするのをたしなめたり、夕方になって急に不穏になって怒り出したりする(「夕暮れ症候群」といいます。うまいネーミングだなと思います)のを相手したり。
でも先にも書いたように、大変じゃない仕事なんてありませんからね。僕からすれば学生のときのバイト時代、リーダーになってこじれた人間関係を修復したり、夜中の3時にたたき起こされて仕事させられたり、疲労困憊した店長に「オレ帰っていい?限界」と言われて5時間一人で店を任されたり、1次クレームが店長に行くまでに潰したり、最初に入った会社で、チャリで山を越えて営業したり、家に仕事を持ち帰って日付がかわっても終わらないで、やっと終わらせてちょっと寝てまた仕事に行ったり、薬の副作用で朦朧として、土砂降りの中、眠気に耐えられずに団地の駐輪場で仮眠を取ったり、家から出てきた主人に怒鳴り散らされたりしてたほうがよっぽど大変でした。いまは夜中にたたき起こされることも、ノルマも成績もないので、気が楽です。バイト時代も含めて一番楽なんじゃないでしょうか。
まあ、介護も慣れるまでは大変でしたけどね。ホームヘルパー2級(いまの初任者研修)も持たずに入って、わけのわからないまま認知症の老人の対応をしていたので。先輩からはウンコ漏らすくらい怒られましたし。
今年で5年になりますし、資格も取りましたし、やっと介護ってどんなもんなのかもわかってきましたし。自分なりのやり方も見つかり、よかったな、と。
今年は、ここで何度も書いてますが、ケアマネージャーの試験があります。現役のケアマネにどれくらい勉強したのかと訊くと、「もともとケアマネがやりたくてこの業界に入ったから、学校でもそうだし、現場にいたときから勉強をしていた」と。また、別のケアマネは「一回目は落ちて、二回目でやっと受かった」と。
合格率2割弱ですからね。介護福祉士取って、「よしじゃあ次はケアマネでも取るか」と軽い気持ちで受けようとしている僕が受かる気がしません。みんなそれぞれ意識を持ってやってるんだなあと。「ケアマネをナメんなよ」と暗に言われているような気分です。
いま勉強を見てもらっている職場のケアマネからは、「あと半年もありますし、ビッキーさんなら大丈夫ですよ。頭もいいし」と言われましたが、あと半年しかないんですよ。わけがわからなさすぎてテキストが全然進まないんですよ。やばいんですよ。
今年で決めないと、来年から受験資格が変わって、向こう2年受験できないんですよ。まあ、2年後にまた受ければいいって話ですが、僕は今年で決めちゃいたい。
理由は、介福→ケアマネとストレートで資格を取ったらめっちゃカッコいいじゃないですか。ただそれだけです。しかも僕は前述の通り、無資格でこの業界に入ったので、いかにも叩き上げって感じで。成り上がったぜ!みたいな感じでカッコいいじゃないですか。
ケアマネをナメんなよ。(自戒)