世界は橙色に染まった
缶詰を開けて
ビールを呑んだ
見つめる眼差しは真っ直ぐに
紅い月を撃ち抜いた
口笛を吹いて
南へと歩く
指を鳴らせて
あてもなく歩く
そんな悲しみは
たぶんあんたにはわからない
そして見上げれば
幾億千の星たちが
それぞれの明日を
粛々と描いている
突風が吹いて太陽は死んだ
こめかみにピストルを
ゆっくりと当てた
同情されない彼方へと向かい
青い夜空へ飛び立った
そして見上げれば
純粋な憂いの世が
それは夢のように
さらさらと流れる
世界は絶望を呑みこんだ
そして見上げれば
幾億千の弾丸が
幾億千の弾丸が
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