「なんかよお、カズの奴、キャバクラでボられたって言ってたぜ」
「へえ、どこの?」
「池袋つってたな」
「どうせキャッチについていったんだろ」
「さあな」
「キャバクラか、行きてえな」
「行ってないの?」
「全然」
「俺もだよ」
「それよりソープ行きてえな」
「気をつけろよ」
「ああ、前にクラミジア伝染(うつ)されたって言ってたもんな」
「プロはこりごりだよ」
「出会いは?」
「ねえよ」
「同じ部署のあの……名前わかんねえけど、あの娘は?」
「どうせヤリマンだろ」
「そうなの?」
「オマンコにホットドッグ突っ込まれて、泣きながらフェラチオしてたって」
「誰が言ってんだよ、んなこと」
「さあ……どっかで聞いたんだよ」
「お前のホットドッグを入れてやれよ」
「『ホットドッグは下の口で食べるものではありません!』」
「やかましいわ」
「どうしたんだろうな、そのホットドッグ」
「えづきながら食ったらしいぜ」
「上の口でか」
「ああ」
「もうひとりいたろ、女の子」
「あれもアバズレだよ」
「そうは見えないけどな」
「ベッドに両手両足を縛られて、アイマスクをさせられたまま正常位で突かれて、その間大
声でアメイジング・グレイスを歌ってたらしいぜ」
「アメイジング・グレイスか……」
「裏の拍で突いてくるもんだから、歌いづらかったって」
「言ってたの?」
「どっかで聞いたな」
「早漏なんだな」
「確かに」
「隣の部署のあの娘は?いっつもコピー機でなんかしら刷ってるあの娘」
「どうしようもねえ売女だよ」
「マジかよ」
「パチンコでスったのをチャラにしようって、一発3000円でトイレでシゴいてんだぜ」
「そっちでドル箱積んでんのか」
「ああ」
「パチンコやんの?」
「もうやめたよ」
「その話で?」
「俺にはケツの穴しかねえからな」
「そこらへんのオマンコよりはマシだろ」
「やめてくれよ」
「……そろそろ行くか」
「そうだな、さて、金でも稼いで、一発ヤりてえなあ」
「五反田に本番OKのデリヘルがあるらしいぜ」
「どうせブスなんだろ」
「目をつむれば関係ないよ」
「バカ野郎、行くぞ」