・目に見える世界というものはあくまで自分自身が認識している現象にすぎない。言い換えれば自分自身という映写機から映し出される映像であるから、他人には各々の映写機があり各々の映像を映し出している。つまり目に見える世界とは各人がそれぞれに映し出している映像であり、目に見える世界そのものもそれら映写機によって違ったものになる。それが人と人が分かり合えない所以である。
・生きんとする意志、盲目的なその衝動によって人は動かされる。それが人生そのものである。
・最初から期待をしないこと。見返りを求めないこと。そうしていれば万が一なにかしらお返しがあったときにラッキーだと思える。期待をしなければ裏切られることもない。
・人には敬意を払い、謙虚に、それでいて高貴な精神を忘れないこと。
・優しさとはとどのつまり期待をしないということにほかならない。
・熟慮に熟慮を重ねた上での留保。これができる勇気。
・絶望の果てに見えるものを掴め。
・我々は手札のカードを選ぶことはできないが、使い方を知ることはできる。
・金とはシステムでしかない。しかしそのシステムが巨大で、多くの人はシステムに支配されている。必要なのはそのシステムを使いこなすこと。貧乏がいいことではないが、同じように金持ちが素晴らしいわけでもない。
・その人が怜悧な人物かどうかを見極めるには、わざと相手に伝わらない言葉を選んで話すこと。「どういう意味なの」と返すか「わからないや」と返すかで決まる。
・自殺とはこの世界からの解脱ではなく脱落であり、敗北を認めることである。
・孤独な人とは、語るべき言葉を持ち合わせておらず、彼の思想が理解され得ないことを知っている人である。
・一度全てを失ってから全てが始まる。