通り過ぎる人

 あなたは言う。


「もう少しなんだよ」


 でもわたしからすればそんなことどうだっていい。うまくいこうがいくまいが、たいして違いはないのだから。

 それでもあなたは言う。


「あとちょっとなんだよ」


 あなたはどこか遠くを見ていてそばにいるわたしを見ようともしない。

 それは少なからず寂しいこと。

 ねえ、どこを見ているの?ちゃんとこっちを見てよ。


 わたしたち、戦わなくちゃ。




 彼女は言う。


「ここにいるんだよ」


 君を悲しませたりはしないと、そんなこと誓わずとも信じてくれていた。

 さらに彼女は言う。


「ちゃんといるからね」


 君はしっかりと前を向いて生きている。それはとても素晴らしいことだし魅力的でさえある。

 吹きすぎる風が通り過ぎていく。

 もう少しで僕たちは幸せになれる。――誓うよ。


 僕たちは、戦わないと。




 失ったものをノートに羅列していくとあらゆる人が僕を通り過ぎていっていた。

 計り知れないほど。

 すべてを取り戻すことはできないけれどこれから勝ち得ていくことはできる。

 だから、もう少しなんだよ。

 そう思って生きている。




 あなたは言う。


「もう少しなんだよ」


 これからの幸せなんてわたしたちには関係ない。少なくともいまだって不幸ではない。

 でもあなたは言う。


「あとちょっとなんだよ」


 この幸福が幻想だと言うのならわたしたちは間違っていた。それでもいい。嬉しい。

 ねえ、ちゃんとこっちを見てよ。

 手を取って一緒に戦いましょう。


 そうやって、あなたはわたしから通り過ぎていく。




 振り返れば人影はなく茫洋とした過去がただそこにあるだけ。

 前を見れば愛の名を借りたなにかが手招きしている。

 その場に崩れ落ちると誰かが嗤う。

 またいつか立ち上がって戦えるだろうと甘いことを考えていた。


 彼女は言う。


「うまくいこうがいくまいが、わたしたちには違いはないんだから」


 僕は言う。


「もう少しで幸せになれるんだ」




 彼女もまた、通り過ぎていく。

拍手返事

・命綱みたいなのが無いとこのボルダリングだと利用する前にここで怪我とか死亡されても店側は一切責任は負いませんけどいいですか?みたいな契約書書かされるのがくっそ怖かった。女の子のお尻を下から眺めるのたのしい。

→やらないでもお尻を見てるだけで楽しいですね。ちょっと契約書書いてくる。

 

・何かを褒める時にセットで何かを貶すのってクソだと思います。その点、誰も傷つけずに笑いを取れるヒカキンってすごいです。見習ってください。

→ごもっともです。反省してます。僕のようにクソでダニの餌にもならないような人間は、ああいう書き方しかできなかったんです。今後は気をつけます。その点ヒカキンはすごいですよね。漢字にすると非課金。……エンターテイナーの鑑ですよね。

 

・私も文理選択で死にました 悔いのない人生の選択をしていきたいものです

 →選択する前に二者面談とかしてくれればよかったのに、と人のせいにするっていう。

 

・ラブラドールじゃないのか

→バター犬には興味ないです。

 

・会話が弾む職場と言うのはうらやましい

→人間関係が良好なのが唯一の取り柄です。あとは基本ブラックです。

 

・あっ分かる、自律神経が自律神経狂わすみたいなループ状態糞すぎ

→明日、先生と交渉して最低でも頓服用でなにかしら薬をもらいにいきます。じゃないとしんどすぎてヤヴァイです。

 

・シロデココの者ですが、自分なりに誰でも気軽に観れるように気を配っていたはずが、怖いと思われるとは...まさかの想定外

→いや、なんていうか、僕がファンタジーに苦手意識を持っていたせいで、敬遠していただけで、いまではかわいさにやられています。なんで怖かったのかは自分でも説明できません……

 

・文学フリマ、そんなに異質な空間でもねーから大丈夫だよ。

ただ、私はもう出展しないけどなw

→そうですか……ならいいんですけど……1パーセントもわからないので、いまはただただ怖いです。

 

・なぜか後輩が男の前提で読んでた

ノンケのはずなのに

→ここはホモサイトじゃありません!!

 

・今更な話かもしれませんがハンネの由来ってビリー・ホリデイですか?

→そうです!……カッコいいのでそういうことにしたいのですが、実際は筋肉少女帯の曲で『ビッキー・ホリディの唄』ってのがあるんですよ。その曲が大好きで、そのまんま拝借しました。

 

・地下鉄と再評価で、東上線は今人気上がってますよ(特に和光市)

西武に勝つ日も近いぞ!

→和光は道路も再開発されてますからね。バイパスできるし大型ショッピングモールできるし。すごいです。そのイキオイに乗り損ねそうな我が街です……