web拍手で「ラジオで匿名でコメントできるようにしてほしい」という内容のコメントをいただいたのですが、ツイキャスだとそれはできないみたいです。
ツイキャスにこだわりはないので、匿名でコメントできるところがあればそっちで配信してもいいんですけどね。ちょっと探してみます。
ビッキー・ホリディです。
経済学の言葉で陶酔的熱病(ユーフォリア)というものがあります。バブル経済における楽観的すぎる投資を指す言葉です。浮かれに浮かれて投資が増え、モノに本来の価値以上の価値がついていって、やがて破綻する、そんな意味です。
『天才 柳沢教授の生活』というマンガに「経済とは人だ」という話があったのを読んで、大学では経済学を専攻することにした(まあ、ろくすっぽ勉強なんてしなかったんですが)のですが、まさにそのとおりだなあと思いました。
経済とは、人の「儲けたい」という気持ちのメカニズムであって、それをシステマティックに眺めるための学問のように思います。儲けたいという気持ちは、人の自己承認欲求のひとつの形だと思うので、経済学はなにもカネの話に限らず、人の心理を投影しているもののように感じます。
たとえば陶酔的熱病もそうです。これ、言ってしまえば恋愛ですよね。
狂おしいくらいに恋焦がれて振り向いてもらおうと策を講ずる、初期の恋愛と相似しているのではないでしょうか。
恋愛をばっさりとそう言ってしまうのはいささか悲観的な捉え方だとは思いますが、ただ、ここで問題なのは本来の価値以上の価値がつく(=好きになりすぎる)というところです。
バブルとは必要以上の経済成長のことで、恋愛に置き換えると、相手に対して盲目的に好意を寄せることと言えます。つまり、そこそこの状態で成長戦略を打っていけばいいわけです。
そこで必要になってくるのがプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントです。
本来は図で表すのですが、ここでは文章にします。
1:金のなる木→成長率が低く、占有率が高い
2:花形製品 →成長率が高く、占有率も高い
3:問題児 →成長率が高く、占有率が低い
4:負け犬 →成長率が低く、占有率も低い
まず、この1~4のどこに自分が置かれているかを把握します。恋愛における占有率とは、相手の自分に対する好意の度合いと言えるでしょう。なので、多くの場合は2か3からスタートするのではないでしょうか。4の場合は撤退が検討されるべきです。
3から始まる場合は、とにかく接する機会を増やす、たくさんお話をする、などといった多くの投資により、2を目指します。
すでに2の場合はさらに占有率を上げるために投資をし続け、1を目指します。
そして1へ到達したら、ここで告白ということになります。告白とは一種のイノベーションです。その結果如何では1から4になってしまうかもしれません。あるいはうまくいって、新たなステージで2へと移るのかもしれません。
とまあ、経済学のほんのさわりでしかありませんが、このように人の心理の投影という点で恋愛を俯瞰で見るのに役に立つのではと思います。
俯瞰で見た恋愛なんて冷めるだけだと言われればそれまでですが。
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