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ビッキー・ホリディです。
小説を書くようになって、いろんなところから影響を受けているなーと思ったりして、自分のルーツというか、そういうのを考えると僕の場合、本というよりは音楽の影響が大きいんですね。
もちろんいろんな本を読んでいろんな作家の影響もあるのですが、それはあくまで「文章で表現する手段」を学んでいたに過ぎず、もっと自分なりの考え方ですとか、哲学(というとちょっと大仰ですが)的なものは、音楽のほうが大きいですね。
なかでもジョン・ライドンは変な言い方ですが、ある種目標というか、そういう存在ですね。
ピストルズというとシド・ヴシャスのほうがフィーチャーされがちですが、僕はジョン・ライドンこそがパンクだと思っています。
ではパンクとはなんだ、となると、僕は怒りの表現だと考えています。
「ふざけんじゃねえ」「やってらんねえよ!」というような感じでしょうか。
なのでパンツを脱いだり下ネタやったりなんだりという、ただ単に鬱憤を晴らすだけような(そのように感じられる)日本のパンクというのは、あまりそう言えないところがあると思います。
ジョン・ライドンは常に言っています。「自分の頭で考えろ」と。
なので憧れる気持ちは僕もありますのでわかりますが、ただのモノマネではなんにもなりません。自分なりの表現で自分なりの考えをぶつけなければ。
パンクとは一歩間違えるとダダイズム的になりかねません。それもそれでいいとは思いますが、やや本質からズレているのでは、と思います。
それよりは怒りをエネルギーにして、走り出す、突進していく、そんな獰猛さが必要なのでは、と思います。
さて、自分の話に戻ると、僕はなにをエネルギーにしているのだろう、と。
もちろん怒りもありますが、それだけではないように思います。
なんでしょうね。基本的には楽しみたい、というのがありますので、たとえ怒りをエネルギーにしてなにかを書いたとしても、それはウィットを含ませたりして、あくまでジョークのスタンスになるのではないでしょうか。
ジョン・ライドンを敬愛はしていますが、模倣するのではちょっと違うかな、と。
ピストルズを解散して、PiLを結成したジョン・ライドンですが、その曲の中でもこれは彼の集大成というか、かなりわかりやすい形で表現されていると思います。
ここまで自分に素直な作品を、僕も作れるようになりたいですね。
今日の曲は、Public Image Ltd 『Rise』です。